top of page

 東京労音合唱団は、東京労音*1が1953年から始めた「第九交響曲」「森の歌」「人間を返せ」などの大合唱運動の中で、恒常的に合唱を続けたいという人達が集まって1963年に創立された。
 初代指揮者は、ロシア民謡の大家でもあった故北川剛*2で、合唱団のレパートリーはロシア曲が多いが、団員の気持を素直に率直に表現しやすい日本の曲も歌い続けてきた。また、時代と共にルネッサンス期を中心とした西欧古典曲、オペラ合唱曲などにも積極的に挑戦してきた。全員が団運営に参加することを基本に60年間活動を続け、2012年から現指揮者の山口浩史を迎えて新たな一歩を踏み出している。ピアノは、小林遼先生・黒木直子先生にお願いしている。  「東京労音合唱団50周年のあゆみ」

*1 東京労音:労音とは、全国勤労者音楽協議会の略称です。全国各地に会員を有する音楽鑑賞団体で、1949年11月大阪で創立しました。東京労音は1953年に発足し、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県などでコンサート(例会)を企画・運営しています。クラシック、ポピュラー、伝 統芸能、落語、世界の民族音楽など幅広いジャンルの例会を取り上げ、音楽の鑑賞を通して、豊かな人間性を高めることを目指して活動を進めています。http://www.ro-on.jp/

*2 北川剛合唱指揮者 音楽評論家終戦後シベリアに抑留され、チェリスト井上頼豊、バイオリニスト黒柳守綱等と楽団を作る。収容所を慰問すると同時に、土地の人々と交流、ロシア民謡を吸収 する。帰国後、関鑑子の中央合唱団活動に参加。昭和25年合唱団「白樺」を発足させる。他にも東京労音合唱団、ハマ合唱団などを指揮。40年間にわたって ロシア民謡の研究、普及につとめ、著書に「ロシア民謡の歴史」「ロシア民謡アルバム」などがある。

EPSON0111.jpg
bottom of page